BY WANSELFのブログ

超大型犬と一緒に暮らす

レイジ

「レイジ・シンドローム」って知ってますか?
犬が、突発的に攻撃的になって、人にでも犬にでも発作的に噛みついてくる症候群なんですけど  これって、今では、遺伝的な疾患と言う事で、落ち着いています
つまり、遺伝的に脳内ホルモンの「セロトニン」の分泌不足によって起きる事が、証明されています
犬側的には、「癲癇」のように起きるので、ある一定の時間を過ぎると、ケロッとして「何があったの?」みたいになります
スパニエル系に多い疾患と言われていますが、うちの病院にも、コッカーと柴犬、それにボーダーコリーに居ました




「アメリカン・ピット・ブルテリア」のグンちゃんです
遊び疲れて、休憩中の「ピット・スマイル」です(笑)
このピットを人間が作り上げた時に、異常な選択繁殖をきっとしたんでしょう  ピットは血統毎に、どんな攻撃をするのか、どこを咬みに行くのか、また「どんなスイッチの入り方をするのか」決められているそうです
だから、長くゲームピットをやってる闘犬師は、そのピットの戦い方で、そのピットの血統が分かる って言われてます

おすましグンちゃんですね(笑)
「ゲームピットのスイッチ」
僕は、これこそが、人が100年かけて作り上げた「セロトニン不足の犬」なんだと思っています


体重30kgのピットが、80kgの土佐犬に勝つ
この事実は、都市伝説のように今でも語られていますが、ピットの身体能力がどんなに優れていても、常識的にはあり得ない事です
思うに 「ピットの強さ」とは、その身体能力の秀逸さにあるのではなく、一度スイッチが入ってしまった時の「ゲームネス」が、他の犬種とは、全く違うものだからだと思います
脳内セロトニンの分泌が足りないため、相手をとことん追い詰めてやろうとする意欲が、他の犬種とは根本的に異なる結果 足が折れても、耳が食いちぎられても、最後に立っているのはピット と言う結果を人に見せてきた と言う事なんじゃないかと・・・



軟球を取りっこしてる、グンとオー
お互いの唇の当たらないように、うまーく取り合います



ピットの話 悲しくならないですか?
戦うために、強くするために、遺伝的にセロトニンを出さないようにされた犬・・・・


長くなったので、この話は また・・・

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